夜尿症はほとんどの場合成人になるまでに自然消失しますが、統計的には2%程度の人が成人になっても続くとされています。
20代で受診されることが多く、多くの場合頻度は少なく、年に数回といった方も珍しくありません。
通常受診される子供のように、ほぼ毎晩といった方は少なく、それだけに日誌などで原因や対処法を探ることもできにくい場合が殆どです。
仮に、薬やアラームが有効であることが分かっても、月に1回あるかどうかという夜尿症に対し使うことも現実的ではありません。
子供のようにタイプ分けしてそれに基づいた治療法が確立されているわけではなく、また、成人した方の場合は職業等の理由で、変えられない生活スタイルが確立されている場合もあります。
普段の日の排尿日誌、生活習慣などを検討し、そこから原因を推測、個々に対応策を考えてゆくことになります。