院長ご挨拶
排尿に関する問題は子供では夜尿症(おねしょ)、また熟年から老年にかけては男性の前立腺疾患、女性の尿失禁を初めとして、生涯われわれを悩ます問題であり、また時には羞恥心から受診をためらうことの多い問題です。その症状も、単に出にくい、もれやすいといったように、単純に割り切れない場合も多く、なかなか他人にわかってもらえないもどかしさを感じておられる方も多いと思います。
男性の性器についての悩みや、性病、性機能についても同様に人にも相談しにくく、ご本人にとっては深刻な問題である場合が多くあります。また、こういった病気で放置すれば重大な結果を招くこともありえます。こういった悩みに対してはできるだけ受診しやすい環境と、ご本人の納得の行く解決を得られるよう努めております。
前立腺肥大症、腎結石、尿管結石といった泌尿器科では頻度の高い良性の病気については、その治療に関して、最近の薬剤や、医療技術の進歩は目覚しいものがあります。また、悪性の病気の場合、腎臓、副腎、前立腺、膀胱といった泌尿器科の対象となる臓器においては、初期には症状が出ないことも多くあります。
ただ最近では、検査法や診断時術の進歩で、早期発見もかなり容易になってまいりました。
入院手術を必要とされるこういった病気の治療においては、速やかに正確な診断をつけ、最もふさわしい治療法を選択することが肝要です。
地域の中核病院との連携を密にして、できるだけ適切な施設に紹介できるよう努めております。
院長略歴
生年月日 | 昭和24年6月5日 | |
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学歴 | 昭和43年 | 六甲高校卒 |
昭和48年 | 京都大学理学部宇宙物理学科卒 | |
昭和54年3月24日 | 大阪大学医学部卒業 | |
職歴 | 昭和54年7月1日 | 大阪大学医学部付属病院泌尿器科研修医 |
昭和55年5月1日 | 大阪厚生年金病院泌尿器科医院 | |
昭和60年7月1日 | 兵庫医科大学泌尿器科助手 | |
昭和64年1月1日 | 西ドイツ国ドルトムント市立泌尿器科病院助手 | |
平成3年1月1日 | 市立川西病院泌尿器科医長 | |
平成6年1月1日 | 兵庫医科大学泌尿器科助手 | |
平成6年4月1日 | 同上学内講師 | |
平成6年10月1日 | 医療法人協和会聖徒病院泌尿器科部長 | |
平成9年4月1日 | 同上副院長 | |
平成14年4月1日 | 辻本泌尿器科クリニック開設 | |
現在に至る | ||
所属学会 | 日本排尿機能学会、日本腎臓学会、日本性機能学会、日本東洋医学会、日本夜尿学会、国際尿禁制学会、日本性感染症学会 |
当院のロゴマークになっている「ししおどし」の由来
膀胱という臓器は、ある程度尿がたまって尿意を感じるまでは、その存在を意識しないのが普通です。
ししおどしは、それと同様に、水がたまって初めて、音を出して自己主張をしますが、普段は全くその存在を意識させずに、周囲の静けさを邪魔しません。
こういった点で、理想的な膀胱の働きを象徴しているのがししおどしです。