《おねしょと生活環境》
睡眠中は通常、抗利尿ホルモンが分泌され腎臓からの尿の産生が減ります。また、膀胱は自律神経の働きで、睡眠中に産生される尿をためるだけの十分な大きさに膨らみます。また、膀胱が睡眠中に一杯になればその充満刺激で、睡眠を中断して覚醒するといった大脳の働きがあって始めておねしょをしないで朝を迎えることができます。おねしょは特に病気のうちには入らず、ほとんどの子供さんは成人する前におねしょはなくなってゆきます。内分泌系、自律神経系、中枢神経系、のバランスの取れた発育があって始めておねしょも自然に消失してゆきますので、心身とも健全な環境を保証してあげることがおねしょ治療にも大切です。
(2025.10)