夜間睡眠中に、お漏らしをせずにすむためには、夜間尿量、膀胱容量を調整し、膀胱充満時に目覚める必要があります。これができる様になって子供のおねしょはなくなりますが、一部成人しても夜尿症が残る場合があります。あるいは一旦夜尿症がなくなって再発するケースもあります。子供の夜尿症の場合は成長のちぐはぐですので、多尿型、膀胱型、混合型といった画一的な対応が可能ですが、成人の場合は、できあがった機能のどこかに欠陥が生じたと考えられますので、原因については個々に検討する必要があります。またその頻度も月に1回程度といったケースが多く、内服薬で対応するのも現実的ではありませんので、対策についても個別に検討が必要です。
（2024.6）